オマー・パシャ、ブラックマジック
http://jp.youtube.com/user/istevenagy
フランスのオマー・パシャ(Omar Pasha、オーマ・パシャかな?)のブラック・アート・イリュージョンです。FISM'97の出演者でもあり、FISM2009ではガラショーへのゲスト出演が決まってます。
音楽に沿って、空中からものや人を出したり消したり最後は自分まで消えてしまったり見ててすごく面白いです。
黒い背景と照明を巧みに利用したマジックですけど、わたしはまだライブで見たことないので是非見てみたいです。実際見たらほんと不思議でしょうね。
手順
・アラブ風の男性、筆で空中に絵を描き、燭台を出現
・燭代のろうそくの火が空中を移動、ろうそく手の中に消える
・いすの出現、男の出現
・男の首切断
・ポスターの中から女が出現(←ポスターがまるでドラえもんの道具みたいですごく好きです。)
・男と女が入れ替わり
・男と女の消失、演者が消失してフィニッシュ
公式サイト
Omar Pasha - Black Art
ルイス・デ・マトス、漫画のキャラがわんさか出てくるイリュージョン
ポルトガルのマジシャン、ルイス・デ・マトス(Luis de Matos)のステージです。
人気漫画の主人公が現実にでてきてほしい、と誰もが願うことを現実化したイリュージョンです。
現象は人体出現で1人2人なら「おおー」で終わっちゃうんですけど、これは次から次へと何人もわらわらと出てきて驚き通り越して笑っちゃいます。しかも出てくるキャラクターといったら、スーパーマンにスパイダーマンなどアメコミのヒーローたちなんですけど、皆どこかおかしい。中国の「石景山遊楽園」のようなキャラクターの完成度w
面白いイリュージョンです。
公式サイト
Luis de Matos Online
ユンケ、ド迫力のダンボール剣刺し
http://jp.youtube.com/user/rogermagic2006
スペインのマジシャン、ユンケ(Yunke)のイリュージョンです。イリュージョンメインのイリュージョニストですね。このステージで、FISM2000のイリュージョン部門で2位を獲得しました。
非常に演出に凝ったイリュージョンだと思います。現象は剣刺し、切断、人体貫通とありきたりながら、中世ヨーロッパを舞台に大きな背景セットとユンケの凶暴でキレた男の演技が絶妙にマッチしていて、最後まで見入ってしまいます。ラストも映画的で観客は物語が想像できます。
マジックに関しては特に目を引くのが最初の剣刺し。一般的な寄席などで行われる剣刺しイリュージョンは木製や金属製の既成の剣刺し用の箱を使い、マジシャンが剣を箱に刺すのも遅くて(剣を前面に刺してから背面に貫通するまで時間がかかる)ステージが間延びしたりすることが多いのですが、ユンケの場合は、なんとダンボール箱を使って、剣をバンバン躊躇なく一気に貫通させていきます。その刺す量も多いこと。マジックを見慣れた観客も、ハリネズミのようになっていくダンボール箱を見ると、中の女性のことを心配して緊張してしまいます。ちょっと道具や演出を変えてみることで、古典的なイリュージョンを一新させることができるんですね。
手順
・ダンボール剣刺し
・首剣刺し、首切断
・人体貫通
ストーリー
・逃げる女性。どうやら気が違った殺人狂の男から逃げてるようだ。
・女性ダンボール箱に隠れる。しかし男がダンボールに気付き、剣を狂ったように刺しまくる。
・ダンボールに剣を刺し終えて女性をしとめたと思い興奮が醒めた男の隙をつき、女性、ダンボールを抜け出し布が被った置物の中に隠れる。
・男、女が逃げのび、布の中に隠れたことに気付き、狂ったように飛び掛る。
・女が隠れた道具は拷問具で、男は一気に処刑し女の首を切り落とす。
・全てを終えた男は自ら磔に。男の中からでてきたものは悪魔だった。
公式サイト
YUNKE, nace lo imposible
アル・カーシー、マッド・サイエンティスト・アル・カーシー
http://jp.youtube.com/user/Mikka2007
フランスのマジシャン、アル・カーシー(Al Carthy、アル・ケーシーと覚えてた・・・)のホラー映画仕立てのステージです。
昔NHKで放送された『世界のマジックショー』などにも出てましたよね。
マッドサイエンティスト(狂った科学者)の博士が人造人間フランケンシュタインを作り完成させたが、しかし・・・。という、最後にどんでん返しもあるステージです。後味の悪い終わり方が余計に印象強い演技にしています。
ロボットをテーマにしたステージは、マイク・マイケルやヴィック&ファブリーニと紹介しましたが、それらとはまた違ったアプローチでモチーフを掘り下げた作品となっています。映画的なストーリーがあるステージといえば、ティナ・レナートがいますが正反対ですねw
手順
・人造人間の上半身を運ぶ博士、上半身を台に乗せる
・下半身をくっつけ、電気のスイッチを入れると、ロボットが動き出す。
・ロボット、階段を上って、ありえないくらい斜めに。
・ロボットが博士を襲って、首をもぎ取る。実は博士もロボットだった・・・(イリュージョンの現象としては人体消失となるのかな。引田天功の『動く人造人間』のイリュージョンみたいな現象ですね)
マジック・アンリミテッド、フライング・ボックス
マジック・アンリミテッドというイリュージョン集団によるフライング・ボックスという題の演目です。
イリュージョンとは大掛かりな道具を使ったマジックの総称で、マジックの花形といえます。
大掛かりだからこそ不思議さは増していきます。
あと演者がマジックの合間にダンスを行うことが多いのも特徴ですねw
フライング・ボックスの演技は私はYOUTUBEで初めて見ました。是非、生で観たくなりました。
不思議ですねー。どうやって浮くのでしょう。
マジック・アンリミテッドは、オスカー、レンザの男性二人に、女性のマーラが加わった3人組です。Magic Unlimited - (Oscar,Renza & Mara) 。フライング・ボックスは彼らのオリジナルということで、よくこんなマジックを思いついたなぁとつくづくマジシャンの発想力の凄さに感心します。
空中浮遊のマジックは、もちろん昔からいろいろなマジシャンが開発、アレンジし、演じてますけど、箱を浮かせるという発想は確かに奇抜で、見た目のインパクトも強いですよね。
手順
・台座の上に巨大な箱中央。
・2人の演者が出てきてトランク使って、重くなったり軽くなったりするパントマイム。
・箱が重力に逆らって動く。
・一人が箱を後ろから持ち上げるが、箱はゆらゆら動いたまま。
・持ち上げたままの箱の中から女性が顔を出す。重力に逆らったような不思議な光景。
・もう一人が指一本で箱を支える。45度以上左右に傾く
・女性箱の中に隠れる
・箱を逆さまにする。中の女性が落ちそうになる←ここが好き
・箱を元に戻す。箱が浮き上がろうとするのを押さえる。
・箱の蓋を開ける。女性だけが浮かび上がってくる。←ここが好き
・男性が捕まえてポーズ決めてフィニッシュ。